マカとは
マカとは、南米アンデス地方の標高3000～4000mの高地で自生、または栽培されているペルー原産のアブラナ科の植物です。日本で広く知られるようになったのは2000年代に入ってからとなかなか遅めですね。
マカはインカ帝国時代から重要な食物として栽培されており、強烈な紫外線と酸性土壌、昼夜の温度差の激しい過酷な自然環境（年間平均気温7度以下）で育ちます。マカは土地の栄養を根こそぎ吸い取ってしまうため、一度マカを栽培した土地は数年間不毛になるとも言われるほど。そのため、栽培が非常に困難で希少な植物とされ、また他の植物では考えられないほどの豊富な栄養素が詰まっています。
マカには必須栄養素のほかにも大量のアミノ酸を含み、ビタミンB群や鉄分、カルシウム、ミネラル類など、驚くべき栄養分を多く詰め込んでいます。
特に、アミノ酸は16種類以上も確認されており、体内では合成できない必須アミノ酸を多く含むまるで天然のサプリメントのような食材です。
種まきの時期は10 – 11月で、収穫は1年後の6 – 7月です。収穫後は3か月以上、強烈な太陽光線のもと天日乾燥します。乾燥したマカの根は7年もの年月の貯蔵に耐えることから、保存食としても用いられます。また、2000年以上経った現在でもマカは現地の人々に親しまれており、乾燥させるだけでなく、生のマカを焼いて食べたり、おかゆや、発酵飲料の原料にしたりするなど様々な楽しみ方があるようです。スーパーにはマカのお菓子も売られているようで子どもたちにも人気！
かつてペルーでは、マカを「アンデスの人参」と呼び、 滋養食として現地の代表的な家畜、リャマと少量のマカが取引されていました。現在マカは、原産国であるペルー政府の貴重な外貨獲得資源となっており、マカそのものをペルー国外に生のまま持ち出すことが法律で禁止されています。そのため、私たちは生のままマカを摂取することはなく、サプリメントなどの加工された状態でしか摂取することはできません。
