「マカ」と「スッポン」はどちらがいい?
マカもスッポンも、精力アップのイメージが強いため、精力アップを目的として摂取している人が多いのではないでしょうか。確かに、どちらも精力アップに効果的な成分が含まれていますが、実はそれ以外の効果も期待できるのです。
「マカ」と「スッポン」が精力アップに効果的な理由
なぜマカとスッポンが精力アップに効果的なのかというと、似たような成分が含まれているからです。
それは、アミノ酸の一種であるアルギニンとビタミンEです。
精力ダウンの原因のひとつは、血行不良です。勃起は海綿体に血液が多く流れ込むことで起こりますが、血行が悪いと海綿体に流れ込む血液の量が減ってしまい、勃起力が低下してしまうのです。
アルギニンは体内で一酸化窒素を生成し、血管を拡張してくれる働きがあります。これによって血管内を流れる血液の量が増えて、血行促進に繋がるのです。また、ビタミンEには血液をサラサラにする効果があります。血液がスムーズに流れるようになれば、アルギニンの効果も大きくなることが期待できます。
精力アップ以外の効果とは?
アルギニンとビタミンE以外にも、違う効果があることが分かってきます。
それは更年期の女性に多い骨粗鬆症の対策です。更年期の骨粗鬆症は、卵巣の衰えによって女性ホルモンの分泌量が低下し、骨に含まれているカルシウムが流出しやすくなることが原因で起こります。
マカにはホルモンバランスを整えるベンジルグルコシノレートという成分が含まれており、カルシウムの流出を防いで骨がもろくならないようにします。
「マカ」の成分について
マカはペルーのアンデス地方にある標高4,000m級の厳しい自然で育つ薬用などに用いられてきた伝統植物です。特に、マカの疲労回復の効果は豊富に含まれる必須アミノ酸やビタミンB群の影響も大きいといわれています。
マカはスッポンよりも豊富なリジンというアミノ酸が含まれています。リジンは女性ホルモンのエストロゲンを増やす作用がある成分であるため、ホルモンバランスを整えたいという場合にはマカはとてもオススメです。
例えば、不妊治療をしている方はマカの成分を摂取することでホルモンの安定効果が期待でき、より妊娠しやすい体質改善が期待できるのです。
マカを摂取することで、血流改善が促進され、冷え症の改善効果も期待されますので、全体的に体の調子が整い、受胎しやすい体質につながるといわれています。そのため、妊娠を希望される患者に対してマカをすすめる病院もあるのです。
スッポンの成分について
スッポンには、アミノ酸をはじめ、ビタミン、ミネラル、EPAなど私たちの体にとって不可欠な栄養成分がたっぷり含まれています。
例えば、アミノ酸は私たちの体をつくっているタンパク質の材料になる物質で、筋肉を作るのに不可欠な成分といわれています。
体に必要なアミノ酸は全部で20種類あり、スッポンにはそのうちの18種類ものアミノ酸がたっぷりと含まれているのです。
また、スッポンには高血圧を解消予防してくれるというグリシンやDHA、EPAなどもしっかりと含まれています。
これらの成分が働くと、血栓を溶かし、血中の悪玉コレステロールなども取り去ってくれるうれしい効果もあるといわれています。そのため、高血圧や脳梗塞、動脈硬化などの血管性疾患の予防効果も期待されるのです。
更に、スッポンには腰痛解消効果もあるとされ、グリシンやDHA、EPAなどのスッポンの血液自浄作用で、肝腎系の病気の予防ができるのです。
これらの器官が病気になってしまうと、内臓系疾患を原因とする腰痛の要因となることもわかっています。そのため、スッポンには腰痛予防効果というメリットなどもあるのです。
そして、アルコール分解作用もしっかりと働き、スッポンを食べると二日酔いも解消できるという効果も期待されています。
それだけではなく、スッポンに豊富に含まれているコラーゲンは肌をプルンとさせる効果もあります。エンペラ(甲羅周辺の柔らかい部分)付近には特にコラーゲンが豊富で、美肌効果も高く、艶やかなしっとりとした美肌にもしてくれます。
「マカ」も「スッポン」も栄養バランスが良い
マカもスッポンも豊富なアミノ酸が含まれている点は共通しています。普段の食事では摂取できない栄養を補うという点でどちらも摂取することがオススメです。