「マカには育毛効果がある」というのは本当でしょうか？薄毛・抜け毛の悩みを抱えている人にとっては見逃せない効果ですが、果たして本当なのでしょうか？

結論からいうと、マカの研究では育毛への直接的な効果はまだ明らかにはなっていないのが現状です。マカを摂取することで発毛が促されるといった直接的な効果があるのかは、今のところ何ともいえない状況なのです。

ただ、間接的な効果に関してはいくつかの諸説や意見があります。

＜マカの育毛効果＞
マカにはビタミン、ミネラルだけでなく、必須アミノ酸も含まれています。必須アミノ酸は、体内で生成されない栄養で、育毛においてとても重要な働きをします。疲れやすい体質の方や元気がない方は、血行不良や栄養不足の可能性もあります。マカを取ることで、育毛しやすい体質に改善することも期待できます。

＜血行促進＞
マカにはアルカロイドという成分が含まれています。その成分が、動脈内の血流をスムーズにすることによって、冷え性などの血行不良を改善します。 血行を促すという作用は、頭皮へ栄養を送り届けやすくするということであるため、育毛にとって重要な効果のひとつです。

＜ホルモンバランスの調整＞
健康的な毛髪の維持には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっています。また、女性の薄毛に多い原因として、女性ホルモンのバランスの乱れがあげられます。

マカには、ベンジルグルコシノレートや植物性エストロゲンという成分が含まれており、どちらの成分も男女ともにホルモンバランスを整えてくれるものです。

男性機能の改善や女性の月経サイクルを整える作用、更年期障害に対する効果、不妊症改善などにも期待されています。また植物性エストロゲンについては、女性ホルモンと同様の働きをするといわれているため、ホルモンバランスの乱れによる薄毛を防ぐことが期待できます。

＜抜け毛予防＞
マカに含まれるビタミンやミネラル、必須アミノ酸などの栄養は、育毛を構成するにおいて欠かせない栄養素です。その栄養から、血行促進作用や、ホルモンバランス調整作用によって育毛促進しやすい環境が整えられるため、薄毛対策や抜け毛予防に効果があるといえます。

男性の場合、加齢やストレスなどの原因によって男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン」に変化してしまうことが、薄毛の要因としてあげられます。

マカに含まれる栄養素の中でも注目してほしいのがアミノ酸の一種であるアルギニンです。アルギニンの持つ育毛に関する効果についてご紹介します。

＜アルギニンが成長ホルモンの分泌を促す＞
成長ホルモンは子供の成長だけでなく、大人になっても身体の修復などをつかさどる大切なホルモンです。ただ、年齢を重ねると成長ホルモンの分泌量は低下してしまうため、育毛に必要な量を分泌するのが難しくなってしまいます。マカにはアルギニンが豊富に含まれており、このアルギニンが成長ホルモンの分泌を促し、成長ホルモンが増えると髪の元になる細胞分裂が活性化するため、髪の成長も促されます。

＜アルギニンの疲労回復効果＞
アルギニンにはアンモニアを解毒する作用もあります。アンモニアは、うまく排出できずに体内に溜まってしまうと疲労が蓄積してしまう毒素です。 疲労の蓄積はストレスとなり、頭皮に悪影響を与える恐れがあると同時に、育毛力の低下にもつながります。最近、疲れが抜けきらないと感じる方は、疲労回復に必要なホルモンの分泌を促すアルギニンが含まれるマカを積極的に取ってみてはいかがでしょうか。

＜アルギニンによる血行促進＞
育毛には血行の改善が非常に重要です。髪に良いとされる成分を摂取しても頭皮への血行が滞っていればうまく栄養が運ばれないこともあります。 逆に血行がスムーズであれば、栄養や酸素が十分に頭皮へと行き渡り、育毛が促進される可能性は高くなるでしょう。アルギニンには血管を柔らかくする力があることから、血流を改善してくれる効果が期待されます。また、血流の改善には適度な運動も良いといわれています。