マカにはホルモンバランスを整える効果があります。特に女性の更年期障害の一番の原因はホルモンバランスの乱れ。更年期の代表的な症状であるイライラはもちろん、体のほてり、手足の冷え、めまいや立ちくらみ等のつらい症状を、マカによって緩和することが期待できるのです。ただ、更年期の症状には個人差があるので、取り入れる際は様子を見ながら試してみてください。

また、うつや不安感といった更年期に良くみられる症状、骨粗鬆症といった症状の予防にも役立ちます。マカは今や、男性だけではなく女性にもオススメの食物です。
マカは、更年期障害の症状を緩和する成分として、サプリメントに配合されているのは有名ですが、そもそもなぜマカが更年期障害に効くのか、どんな効果や効能があるのかご存知でしょうか？

更年期障害とは、女性が閉経を迎える前後の期間である更年期に起こる身体的または精神的な不調のことをいいます。これまで女性の疾患だと思われてきましたが、男性にも更年期障害は存在することが判明してきています。
更年期障害の症状は、イライラや不安感、焦燥感のようなメンタル的なものから、頭痛、冷え性、めまいのような身体的な不調まで様々です。これはホルモンバランスの乱れから起こるもので、大きな病気ではありませんが、放っておくと動脈硬化や骨粗鬆症のような病気の引き金にもなります。
男女ともに40代後半から50代は注意が必要となってきます。ここ最近、この更年期障害を緩和する効果があると注目されているのが「マカ」なのです。

マカは豊富な栄養素を含んでいる食物で滋養強壮効果で有名ですが、ホルモンバランスを整える力もあると言われています。マカが含有するアミノ酸やミネラルがホルモンを作る手助けをしてくれるのです。効果には個人差がありますが、実際にマカのサプリメントを使用して更年期障害が緩和されたという方も多いようです。

＜「マカ」に含まれる主成分＞
タンパク質／脂質／炭水化物／ビタミンB類(B1、B2、B6、B12)／アルギニン／
アスパラギン酸／カルシウム／ナトリウム／マグネシウム／鉄／亜鉛など…

これらの成分のうち、特に更年期の諸症状改善に役立つとされているのが、亜鉛とアルギニンをはじめとする豊富なアミノ酸類です。なぜこれらの成分が更年期障害に良いのかを男女別に見ていきます。

まず男性の更年期障害についてですが、男性の更年期の悩みの主な症状が「性症状」になります。いわゆる「朝立ち」が弱くなったとか、しなくなったとか、性欲の低下に悩まされる人もいます。

欧米では、LOH-加齢性腺機能低下症という疾患名もついています。勃起不全や射精感不良、精液の減少が主ですが、なぜマカがこれらの症状に良いかと言うと、ひとつは亜鉛です。

実は、人体の中で最も亜鉛が多く含まれているのは、精液であり、亜鉛を摂取することにより、精液の増加が期待できます。射精感不良や勃起不全に一役かってくれる成分です。

もうひとつはマカに含まれるアルギニンです。

アルギニンは血流を増加させる働きがあり、陰茎動脈の血流改善が見込めるとともに、勃起するときに必要な一酸化窒素を生産する働きがあります。一酸化窒素は体内勃起因子とも呼ばれ、これが不足すると勃起不足に直結します。このことからアルギニンは男性更年期症状の主な症状を改善するのになくてはならない成分と言えるのです。

マカが天然のバイアグラと呼ばれているのはこのような理由からです。

マカには男性ホルモン(テストステロン)のホルモンバランスを整える作用もあります。なぜなら、アルギニンはホルモン分泌を司る視床下部や脳下垂体の働きを調節するからです。
男性ホルモンは睾丸や副腎でつくられるのですが、20代をピークに徐々に減少していき、ちょうど更年期に急激に産生量が減少します。 ですから、マカを飲むことにより男性ホルモンが正常に分泌される状態に近づいていくのです。

女性がマカを飲むというと、不妊症治療のためと言う方が多いですが、最近では更年期障害の改善のためにマカを選ぶ方も増えてきています。

女性の更年期障害として多いのが、ホットフラッシュと呼ばれるほてり、冷え、頭痛、発汗、動悸、焦燥感や不安感、イライラといった精神症状になることです。

これらの根本的な原因となっているのが、エストロゲン減少によるホルモンバランスの乱れなのです。

男性更年期障害への効果の箇所にも書きましたが、ホルモン分泌のバランスを整えるのはもとより、女性ホルモンであるエストロゲンと同様の働きをする「植物エストロゲン」が豊富に含まれています。グルコシノレートやステロールと呼ばれる成分で、エストロゲンの減少を緩やかにする作用があります。